生涯学習・社会教育に関わる行政関係者、事業関係者等と情報の共有化や意見交換などを促進するため、文部科学省関連のイベント情報やお知らせ等を毎月2回(8日、24日)メールマガジンで配信している「マナビィ・メールマガジン」に、ESD-J代表理事 重政子さんの「リレートーク」が掲載されましたので、ここでご紹介します。
文部科学省のマナビィ・メールマガジンのwebサイトでもご覧頂けます。
「人づくり、つながりづくり、地域づくり ~開かれ、つながる社会教育~」
◆「ひとづくり、つながりづくり、地域づくり」を果たすため、社会教育への期待◆
SDGs発表当初、17の項目のどれかを自分たちの活動にマッチングさせる取り組みから始める人が多かった。しかし、それはどの項目とも関係性があり、関わる人の意識改革・行動変容が起きなければ達成出来ないことに誰もが気づき始め「ひとづくり、つながりづくり、地域づくり」の重要性が改めて再認識されました。
本年はユネスコによる「ESDfor 2030」の開始年にあたります。これは昨年末の国連総会において決議され、ESDはSDGs推進エンジンとして国内外から注目を集めています。ESDの価値を再確認しますと、
- 人間の尊厳はかけがえがないこと。
- 私たちには公正な社会をつくる責任があること。
- 現世代は将来世代に対する責任を持っていること。
- 人は自然の一部であること。
- 多様性を尊重すること。
このESDを通じて育みたい『能力』として、自分で感じ、考える力・問題の本質を見抜く力/批判する思考力・気持ちや考えを表現する力・多様な価値観をみとめ、尊重する力・他者と協力してものごとを進める力・具体的な解決方法を生み出す力・地域や国、地球の環境容量を理解する力です。そしてその『方法』として、
- 参加体験型の手法が活かされている・現実的課題に実践的に取り組んでいる
- 継続的な学びのプロセスがある・多様な立場・世代の異なる人と学べる
- 学習者の主体性を尊重する・人や地域の可能性を最大限に活かしている
- 関わる人が互いに学び合える・ただ一つの正解をあらかじめ用意しない、ことと言えます。
あなたはどの様にお考えですか。
何故ならこれらは皆さんの意見を集約したものです。
私たちには、これらを基にどの様に具体的な人育てのプログラムとして用意できるかが期待されています。
ESD-J
代表理事 重 政子