「自然との共生~解決の鍵は地域の現場の中に~」(講演者:渡辺綱男氏)

2020年は愛知目標「中期目標」の目標年
私たちの日々の暮らしは、様々な側面で生物多様性の恩恵を受けています。20世紀、急速に経済開発が進み、社会の発展とともに環境問題が顕在化しました。生態系のバランスが崩れ、絶滅する種が増え、生物の多様性が失われていきました。
世界全体で取り組むため1992年に国連地球サミットで生物多様性条約が採択されました。2年に一度、世界中から締約国の代表、企業、研究者、NGOら多様なステークホルダーが集まり締約国会議が開催されています。
2010年には、愛知県名古屋市で「生物多様性条約第10回締約国会議(CBD/COP10)」が開催され、長期目標:2050年までに「自然と共生する世界」を実現すること、中期目標:2020年までに生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急の行動を実施するという「愛知目標」が採択されました。
生物多様性の保全は喫緊の課題
2020年は中期目標の目標年です。この目標は達成されたでしょうか?残念ながら種の絶滅速度はますます加速し、生物多様性の危機はますます深刻化しています。
・陸生無脊椎動物の42%、淡水無脊椎動物の34%、海洋無脊椎動物の25%が絶滅の危機。
・1970 年から2014年の間に、世界の脊椎動物種の個体数は平均60%減少
(出典:Global Environment Outlook 6)
2050年までに「自然と共生する世界」を実現するために、私たちは今何をしなければいけないのでしょうか?
世界の状況、急がれる対策、私たち一人ひとりが出来ることについて、一般社団法人自然環境研究センター上級研究員、IUCN日本委員会会長の渡辺綱男さんに、お話を伺いました。
基調講演 発表資料のダウンロード

15:00〜16:50(ESD-J 総会終了後)
15:00 開会、⾞座トークの趣旨説明
15:05 渡辺綱男氏による基調講演
16:10 トークセッション
17:00-18:00 オンライン懇談会
⽅法︓Zoom を用いたオンライン会議形式