北九州:持続可能なまちづくりの鍵となるESD コーディネーターを育む「ESD 未来創造セミナー」及び「修了生サポート研修」

北九州市では、「環境未来都市」の実現に向けて、持続可能な社会づくりを進めています。それを担う人材を育むため、昨年度は当法人と市が協働で、ESD コーディネーター育成研修を実施し、45 名の修了生が誕生しました。しかし、研修後の地域でのコーディネーター活動は、コミュニティや課題に応じて、つなぐべき人やものなどが異なり、複雑な問題も多いため、即実践は、中々困難です。

そこで今年度は、昨年度同様の地域課題の発見と企画力を磨く「ESD 未来創造セミナー」に加えて、昨年の研修修了生を主な対象にして、実践に必要な知識やコーディネート力を高める「修了者サポート事業」を行いました。さらに、活動実績やノウハウを持つ「北九州ESD 協議会」( 現在75 団体)の参加団体との対話の場をつくるとともに、同会が活動の助成を行うなど、いわば「駆け込み寺」的なサポートの仕組みづくりを行いました。

修了者サポート事業の研修では、岡山や北九州の事例なども参考にしながら、各研修者がそれぞれの地域で実践できる仕組みと計画を立てていきました。市民センターを中核に協議会をつくる、といった形が取り組みやすい地域もあれば、具体的な事業を実施するプロセスで、少しずつ関係団体を増やしていく(広げていく)といった形が入りやすい地域もありました。

研修の結果、実行委員会を結成し、学習会を計画した団体もいくつか誕生しています。受講生からは、連携の効果や必要性を感じられるような場づくり・場回しのためにはコーディネーション力とファシリテーション力がカギであり、それらを高める研修をもっと行ってほしいという要望が出てきました。

北九州市との本協働プロジェクトでは、このようなニーズに応えながら、「ESD 未来創造セミナー」を受講した人々を核として、「北九州100 万人市民がESD 活動を実践!」を目指したいと考えています。

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三隅佳子写真_2NPO 法人北九州サスティナビリティ研究所理事長 三隅佳子

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