岡山 ESDコーディネーター育成セミナー 報告

~持続可能な地域づくり、学びの場づくりに大切なコト~

EPOちゅうごく(中国環境パートナーシップオフィス)では、ESDに基づく環境パートナーシップを促進するため、ESDの理解促進やネットワーク構築をねらいとした、ワークショップやフォーラム、人材育成のためのセミナー等を中国各県で行っています。今年度は、公民館を拠点とした地域総働型のESDを核として、多様なESDの取組が広がっている岡山市と連携し、2日間のESDコーディネーター育成セミナーを実施しました。
平日開催の中、20~30代といった比較的若い年代や、学生、NPO関係者、企業社員、行政職員など、多様な属性の方がESDの可能性に期待して大勢参加しました。初めてESDという概念に触れる方もいたので、研修はESDの基本やコーディネーターに必要な7つの視点、参加型の学びの場の作り方・まわし方といった基礎的な目標と内容を設けました。

【日  時】平成25年1月30日(水)10:00~18:00、31日(木)9:00~17:00
【場  所】ゆうあいセンター(岡山県岡山市)
【参 加 者】32名
【講  師】志賀誠治(人間科学研究所)
【主  催】環境省中国環境パートナーシップオフィス
【協  力】岡山市
【目  的】持続可能な地域づくりに向けて、NPO・行政・企業・地域住民など多様な主体や世代の参画と協働を促すための、
学びあいの場をコーディネートする人材(=ESDコーディネーター)を育成する。
【目  標】整理する/ESDに関する知識・情報・課題について整理する
つながる/ESDにかかわる人々がつながりあう
やる気になる/ESDコーディネーターとしてのやる気を醸成する

2012okayama_TimeTable

8つのセッションでは、講義やグループワークなどを通して、一人ひとりがESDという視点やコーディネーターとしての自分のあり方を整理し、参加者同士でお互いの価値観やビジョンを共有。“2日間のふりかえりとわかちあい”では、「コーディネーターやファシリテーターとしての役割もしっかりと学んだけれどそれ以上に多くの人の声が聴けてよかった」という感想が多くありました。また、講師のファシリテーションから、「場づくりの大切さや自分の意見を受け入れてもらえる嬉しさを体験することができた」と、参加者の満足度は高かった様子。
今年度は、2日間のESDコーディネーター育成セミナーを実施し、多様な参加者がESDについて理解を深めることができ、持続可能な地域づくりに向けた関係構築やコーディネーターとしての役割・あり方の見つめ直し、今後の実践に向けた意識を高める機会となりました。ただし、今回は基礎的な研修内容であったため、OJT型研修の実施に向けて、基本的な知識や技術の習得だけでなく、具体的な事例からの学びあいや実践の機会、それに伴う評価・検証等の必要性を感じました。

松原さん顔写真
<報告者プロフィール>
松原 裕樹(まつばら ひろき)
1982年広島生まれ。NPOや企業、渡米経験を経て、環境・国際・教育・観光・地域づくりなどの分野で活動中。「学び」と「関わり」のデザインを手法とした事業の企画や運営、コーディネートを行っている。2012年より、中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)に勤務。

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