【開催レポート】第4回 ESD CAFE TOKYO【報告】夏休み企画「ぜつめつきぐしゅってなぁに?」&Workshop

第4回 ESD CAFE TOKYO 開催レポート
夏休み企画「ぜつめつきぐしゅってなぁに?」


2019年7月27日(土)日本でただ一人のスナドリネコ研究者WilCoLa代表・鈴木愛さんをお招きして、絶滅危惧種のスナドリネコの置かれた環境と社会状況についてお話いただきました。スナドリネコの生態は殆ど知られておらず、調査のために使うカメラトラップや、落ちている糞から何を食べているのかを調べる方法など研究の手法についても解説をしていただきました。

同じくWilCoLaのメンバーであり、獣医師の諏佐有香さんからは、人と猫の歯の違いを葉っぱを用いて体感しながら解説いただきました。また、人と比較してスナドリネコの消化管の長さが短い事をメジャーで示すなどして分かりやすく解説しました。

『紙芝居』を使った「ものがたり」は、餌場を無くしたスナドリネコの親子が、森に近い村に貧しい村に行き、人が飼育しているニワトリを襲って捕らえられ、殺されそうになるストーリーでした。

休憩を挟んで、後半のワークショップでは「ものがたり」の中から3つの対立する関係性を取り上げ、対立解消手法(Conflict Resolution Method)を用いたロールプレイングを行いました。

  • 対立1 人間の母 V.S. スナドリネコの母
  • 対立2 村の経済的発展を願う村長 V.S. 説滅危惧種を守りたい国際NGOのリーダー
  • 対立3 スナドリネコが嫌いな人(恐怖) V.S. 動物が好きな人

3つの対立のどれか参加したいテーブルに自由に加わってもらい、「もし、相手の立場だったらどう感じるか?」「どこまでの譲歩が許容できるのか?」など、立場を入れ替えてアイディアを述べ合いました。子供達は、大人の中に混ざっても臆せず、生き生きと発言していました。この日のイベントは、全員で29名の方にご参加頂きました。皆様、本当にありがとうございました。

 

■ファシリテーター

鈴木 愛さん(すずき あい)
WilCoLa(Wildlife Conservation in Asian Landscape) 代表
スナドリネコがどんな環境を利用し、何を食べているのかなど、保全する上で必要な情報を収集し、スナドリネコが生息するのに必要な環境を維持しながら、人とどのように共生にしていけるのかについて研究中です。そして、研究で終るのではなく、実践へつなげようと、志を共にする人たちと昨年 WilCoLa を立ち上げました。
諏佐有香(すさ ゆか)
WilCoLa(一般社団法人Wildlife Conservation in Asian Landscape)所属
北里大学卒業後、都内の動物病院に獣医師として6年間勤務

■プログラム
14:00~14:40 パワーポイントによるスナドリネコの生態、消化器官の長さや歯など体の特徴の解説
スナドリネコのうんちから出てきた魚のうろこや骨、鳥の羽などを手に取って観察しました

14:40~14:45 スナドリネコの紙芝居

14:45~15:15 休憩(カフェタイム)

15:15~16:15 ワークショップ

16:15~16:30 振り返りをしました。

16:30 終了

■参加者の感想
・スナドリネコについて知れて、さらに国際的な取り組みの大変さも解りました。
・子ども向けながら専門的な内容もあってとても面白かった。
・子どもたちにも分かりやすく楽しめました。
・最近は大人としか話をしていないのでとても新鮮でした。
・ワークショップが子どもと一緒のグループだったので、子どものストレートな意見が聞けた。実際に現場で起こっていることが感じられた。
・普段考えることのないことを考えるきっかけとなりました。
・スナドリネコのお母さん、鶏を飼育しているお母さん、お互いの生活がかかっている中で、何が出来るんだろう。そして自分には何が出来るのか。
・子どもに少しでも現実を知ってほしい。
・子どもが紙芝居をみて泣いていた。
・絶滅危惧種の保護の難しさが実感できた。

■ESD CAFE メニュー
本日のお飲み物:フェアトレードコーヒー(ハンドドリップ)、麦茶
本日のsweets:武田作・オリジナルオレンジプリンとソーセージ入りパン、齋藤作・北海道全粒粉クッキー、フェアトレードチョコレートなど