【書籍の紹介】理論と実践でわかる!SDGs/ESD―持続可能な社会を目指すユネスコスクールの取組

理論と実践でわかる!SDGs/ESD―持続可能な社会を目指すユネスコスクールの取組

理論と実践でわかる!SDGs/ESD―持続可能な社会を目指すユネスコスクールの取組

及川 幸彦 編著/大牟田市SDGs・ESD推進委員会 著

誰一人取り残さない社会を目指した教育を、今、考えよう。

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた持続可能な開発のための教育(ESD)の理論と、ESDの推進拠点として数々の賞を受賞した大牟田市の公立小学校・中学校・特別支援学校によるユネスコスクールの実践を、目指すSDGsやストーリーマップとともに紹介。

ISBN:978-4-18-377117-9
ジャンル:授業全般
刊行:2021年3月26日
対象:小・中・高
仕様:B5判 120頁
もくじ
・巻頭言
・はじめに
・CHAPTER1 理論編 SDGs/ESDとは
・CHAPTER2 環境づくり編 SDGs/ESDを推進するために
・CHAPTER3 実践編 学校におけるSDGs/ESDの授業事例

巻頭言
大牟田市長 /関 好孝
我がまち大牟田は大正6(1917)年に市制を施行し,平成29(2017)年に100周年を迎えました。本市100年の歴史は,我が国の近代化と戦後復興をけん引した三池炭鉱とともに発展してまいりました。しかし,その三池炭鉱も,国のエネルギー政策の転換より合理化を余儀なくされ,ついに平成9(1997)年に閉山しました。  このような中,三池炭鉱が残した近代化産業遺産である「宮原坑」「三池炭鉱専用鉄道敷跡」「三池港」は,平成27(2015)年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」の構成資産として,世界文化遺産に登録され,地域の宝が世界の宝になりました。多くの方々が本市を訪れ,世界文化遺産を見学され,日本の歴史・産業について学んでいただいています。また,学校での世界遺産を通した歴史や郷土学習等の充実に大きく寄与しているところです。
さて,本市の公立の全小・中・特別支援学校が,平成24(2012)年に一斉にユネスコスクールに加盟して以来,教育委員会・学校・関係機関・諸団体が連携を図りながら,市をあげてESD(持続可能な開発のための教育)を推進しております。さらに,「SDGs未来都市」として,本市の課題を踏まえてSDGs(持続可能な開発目標)にも取り組んでおります。  私は,市長として「若者が夢をもって働くまちづくり」「子育て世代に魅力的なまちづくり」「安心して元気に暮らせるまちづくり」これらの3つのまちづくりに取り組んでいます。
その実現に向けて,子供たちが自分の夢や目標に向かって意欲的に学び,持続可能な社会の創り手となるように教育が充実しているまちを目指し,また,各学校が多様な教育活動を展開することができるよう,学校教育環境を充実させているところです。
次代を担う子供たちが,様々な体験を通じて豊かな人間性や感性を育んでいくことが,大牟田の次の100年を創っていく礎になるものと信じています。
本書は,ESDやSDGsについての理論や,大牟田市教育委員会や各学校が,ユネスコスクールとしてESDを推進した10年間の取組や特徴的な学校の実践,市役所をはじめ関係諸団体と協働して取り組んだ内容を丁寧にまとめられています。本書が,これからの持続可能なまちづくりの展望を持っていただく糧として,さらに,学校現場においては,SDGs達成に向けたESDの取組の充実に向けた一助となり,新しい実践として活かされますことを願っております。
著者紹介
及川 幸彦(おいかわ ゆきひこ)
東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター主幹研究員。日本ユネスコ協会連盟理事。地球環境学博士(京都大学)。
2002年から気仙沼市を中心に学校教育や教育行政でESDを推進し,ユネスコスクールの普及や国連大学RCEの設立に貢献する。2011年の東日本大震災の際には,被災地の学校及び教育委員会の管理職として学校の危機対応や教育復興に尽力する。 一方,日本ユネスコ国内委員会委員,持続可能な開発のための教育円卓会議議長,ESD活動支援センター企画運営委員長等を歴任し,国レベルでのESDの推進施策に携わる。
大牟田市SDGs・ESD推進委員会(おおむたしSDGs・ESDすいしんいいんかい)
持続可能な社会づくりを目指し,SDGs・ESDを推進する大牟田市内の小学校・中学校・特別支援学校の校長・教頭や大牟田市教育委員会事務局のメンバーによる委員会。本書は,大牟田市がESDに取り組み始めて10年となることを記念して,これまでの学校や教育委員会を中心とした本市のSDGs・ESDの実践について委員が協力して執筆した。

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