「地域をつくる教育」の実践
NPO法人 エコ・コミュニケーションセンター(ECOM)の取り組み

『持続可能な地域づくり』はお題目を唱えるだけではできない。

具体的に踏み出さないと。というわけでECOMは、この10年間やってきた都市農村交流の活動の集約として、「関東での自給圏づくり」に着手した。
ゆくゆくは全国の自給圏のネットワーキングを考えている。

東京から1,2時間の範囲で交流している市町村(集落)と東京をつなぐ。農山漁村ではその土地に根差した風土産業や特産品の担い手づくり、都市では助け合いのコミュニティづくりとコミュニティが農林漁業を支えていく仕組みづくりを行う。

 

鹿柵を張り替える(上野原市西原)

現在取組中なのは、山梨県の上野原市棡原、西原と小菅村をつないだ雑穀ベルト地帯と秩父での雑穀協同組合づくり、埼玉県比企郡での比企ツーリズムの展開、常総水害スタディツアーと水害メモリアル回廊づくりによる復興まちづくりなどである。

中でも重視しているのが、地域資源と人を活かしたしごとづくり、そのプロジェクトの担い手づくりである。

日本一の高齢化率の群馬県南牧村で、空き家や空き畑などを活用してしごとをつくり移住者を増やすなどの地域課題を解決する学校をつくる(南牧村むらづくり大学)。高校生、大学生、教師、住民、専門家による共同研究と実践を積み重ね、社会に役立ち地域をつくる教育のノウハウを日本中に広げたい。

(ECOM 森)

カテゴリー: 最新のお知らせ

「チェンジ・エージェントを育てる」
       伊豆市 天城中学校の取り組み

「チェンジ・エージェントを育てる」

静岡県の伊豆市にある天城中学校では、2009年より全校を挙げてESD(持続可能な開発のための教育)に取り組んできました。
しかし、中学校を卒業し高校、大学、社会人と進むにつれて様々な要因によってESDを通して学んだことを生かせずに終わってしまうことを危惧していました。
ESDを学ぶことで「持続可能な社会の担い手」に育つことを願っていたからです。

そのような折、昨年の10月に新宿御苑で行われたグリーン・チャレンジデーに天城中の卒業生(現在大学2年)3人が参加する機会を得ることができました。

中学校3年生の時に実施した「ツゲ峠鹿柵プロジェクト」の展示をし、来場者に自分たちの実践を発信することを通し、もう一度自分たちの実践の意味を問い直し、より深くESDを捉え直すきっかけとなりました。

環境省ESDキャラクターはぐクンと一緒に

実践したプロジェクトを発信中

また、卒業生たちが「ESDに卒業はない」と自覚し、現在の自分を見つめ直し、忘れかけていた「自分たちの住む地球を持続可能な場所にしたい」という熱い思いを再確認し、今の自分に何ができるのかを問い直すきっかけとなりました。

ESDという学びを通して若者がChange agentとして育ってくれることを願っています。

(ESD-J理事 大塚)

カテゴリー: 最新のお知らせ

子どもだけのまち、とさっ子タウン
   高知市市民活動サポートセンターの取り組み

高知市で毎年開催されている「とさっ子タウン」は、毎年2日間だけ出現する架空のまちです。住民は小学校4年生から6年生の子どもたちだけで、最大400人規模のまちになります。

まちでは、実社会で大人たちがしていることを体験します。

例えば、

・ハローワークで仕事をさがし働く
お給料を貰い買い物や食事をする
・自分の店を開く
税金を納める
公共交通機関を利用する
・アカデミーで学び楽しむこと

などいろんな経験ができます。

とさっ子タウンのポスター

また、選挙の仕組みもあり市長や議員に立候補もでき投票が行われます。

他にも、自ら住民としてまちの課題を解決する仕事を生み出したり、ボランティアもできます。子どもたちが、架空のまちで社会を経験することで実際の社会に関心を持ち、地元の文化や歴史を知りまちに愛着をもつことで、まちづくりの将来の担い手になることが期待されています。

とさっ子タウンの大きな特徴は、運営を大学生や高校生が中心となり準備から当日の進行まですべてを任されていることです。これも担い手づくりに繋がっています。

社会にかかわる力を育む高知市市民活動サポートセンターの事業です。

(ESD-J理事 下村)

カテゴリー: 最新のお知らせ

「多様性を共に支えあう社会づくり」を目指す
    北海道国際交流センター(HIF)の取り組み

%e7%95%99%e5%ad%a6%e7%94%9f
HIF1  1979年、北海道七飯町の農家で、16名の留学生を2週間受け入れた。それから37年、「国境を越えてしゃんべるべや」をスローガンに活動してきているHIF。地球平和を考えるなら、環境のことも考えなければいけないと、森林作業やラムサール湿地保全に取り組む。多様な文化や価値観を持った人たちと接することで、「みんな違っていい」という視点をもつことになる。世界の違いを感じているHIFが、国内に視野を向けたとき、ひきこもりで仕事に就けない若者に出会う。まさにマッチングの問題だと、若者の就労支援や、生活困窮者の自立支援、子どもたちの学習支援を行う。

また、災害時要援護者には、高齢者、障がい者、妊婦などの他に日本語のわからない外国人がいるということから、消防、警察、医療関係者らと防災の講演やワークショップを行う。増え続ける外国人観光客への日本文化の紹介はもちろん、緊急時の医療通訳のコーディネートも行うし、クルーズ船などの英語インフォメーションデスクも運営する。社会の課題を地域の視点でとらえて発信する情報誌「@h」は、地域の国際化、環境問題、障がい者のことなど、硬軟織り交ぜて取材をする。

国際交流という一般のイメージをぶち壊す!HIFの理念はまさにESDにあり。「多様性を共に支え合う社会づくり」こそ目指すところだ。

(ESD-J理事 池田 誠)

カテゴリー: 最新のお知らせ

北九州ESD協議会設立10周年記念の集い

ESD-Jの団体会員の北九州ESD協議会からの活動報告です。

img_20161021_0001

市民の熱い想いに呼応して2006年に誕生した「北九州ESD協議会」は、産学官民のゆるやかなネットワークとして活動を展開し10年目を迎え、10月1~2日、10周年記念の集いを行いました。

1日目は、式典と記念講演。講師はESD-J代表の阿部治先生、テーマ「持続可能な社会にむけて ~今、ESDが求められる理由~」でした。懇親会では、「10年のあゆみ」、スライドショー、布絵シアターを行いました。布絵シアター「北九州ESD種ものがたり」は、会員の作、演出で、出演者も当日参加者。公害を克服した北九州市の公害克服の種や女性運動の種を「ESDの種」「学びの種」として大切に育み、地域や地球を持続可能にしていこう!と呼びかけたものでした。最後は「青い地球は誰のもの」を全員で合唱しました。

2日目は、活動報告交流会。各団体のプログラムを持ち寄り、交流を広げました。活動紹介、パネルデスカッション、映画上映、フェアトレードカフェ、展示等、世代を超えた交流の場となり、コーヒー、クッキーで盛り上がりました。北九州ESD協議会は、新アクションプラン(2015~2019)を基に、持続可能な社会づくりにむけて“つながる・ひろげる”をモットーに今後も歩みを続けます。「継続は力なり」です。

(ESD-J理事 三隅佳子)

カテゴリー: 最新のお知らせ

「いぐねの学校」宮城県仙台市

ESD in いぐねの学校

仙台平野にある「いぐね」(屋敷林!防風林!)に囲まれた洞口家住宅で, 16回目となる今年も、小学生40名と保護者、大学生、スタッフの約100人が、暑い夏の日の「いぐねの学校」を体験しました。会場の洞口家住宅は築280年の国の重要文化財です。

image001

1時間目は、校長先生から、「いぐね」って何?をお話してもらいます。まず建物の説明です。釘を1本も使っていない、巨大な柱や梁で組み立てられた大きな木造の茅葺屋根の家です。この建物を守る屋敷林「いぐね」は、風や火事から屋根を守るだけでなく、生活に必要な薪や木の実を供給する宝の杜なのです。

2時間目は、「いぐね」の周りに広がる田んぼで生き物探しやそろそろ育ってきたお米(稲)の赤ちゃんの観察です。

3時間目は、給食の準備です。かまどでご飯を炊き、枝豆を大きな釜でゆでます。ゆでたての枝豆のあま皮をむき、すり鉢で枝豆をすりつぶし「ずんだ」を作ります。建物の縁側では、石臼を使って炒った大豆をすりつぶして「黄な粉」を作っています。みんなでついたもちで、黄な粉もち、ずんだもち、納豆もち、夏野菜で作ったお雑煮、いぐねの田んぼで作ったお米のおにぎりをみんなで楽しく食べました。

4時間目は、草木染めで色々な模様の手ぬぐいを作ります。「いぐねの学校」は、便利な暮らしで少し忘れてしまった『手作り』や昔の暮らしの知恵を学びます。

スタッフの願いは、「便利な社会になっても自分の頭と身体を使った「しごと」があることを忘れないでほしい」です。ESD-Jの一員である仙台いぐね研究会は、子供たちに昔の暮らしの体験と環境を守り、育てる大切さを発信しています。

(ESD-J理事 小金澤孝昭 記)

カテゴリー: 最新のお知らせ

最新のお知らせ

アーカイブ