GNH(国民総幸福量)
Gross National Happinessの略で「国民総幸福量」と訳される。GNHは「幸福」を指標化するものというよりも、従来の経済発展が、格差の拡大や環境の破壊、文化の喪失などをもたらすものであることを指摘し、豊かさとはなにかを問い直す視点を提起した点で注目を集めている。1976年にブータンのワンチュク国王が「GNP(国民総生産)よりもGNHのほうが重要である」と述べたことで、世界的に知られた。ブータンでは、GNHを具体化する開発の原則として、(1)平等で均等な経済成長と開発、(2)文化遺産の保護と伝統文化の継承・振興、(3)自然環境の保全、(4)グッド・ガバナンス(市民参加型の統治)、がある。(野田恵)

