環境教育 〜 社会変革のための教育の源流 その2
日本の環境教育の原点である「公害教育」は、教科書に載る前の1960年代から、小・中の社会科を中心に自主的実践が行われていた。一方、「自然保護教育」も同時期にはじまっている。高度成長による公害や自然破壊に対し、社会的公正や生物多様性などの"経済的価値以外の価値"を提起し続けてきた点で、日本の環境教育はESDの源流といえよう。1980年代以降は「自然体験学習」が登場し、さまざまなプログラムが開発されるが、その本質は、科学技術文明を際限なく追求する人間社会にとって、自然的存在である人間が自然からますます遠ざかることを問題として捉えられるか、にあることを忘れてはいけない。(上條直美)

