人間の安全保障
国連開発計画(UNDP)『人間開発報告1994』で「人間の安全保障」という言葉が使われて以来、従来型の「国家の安全保障」ではもはや人びとの安全は守られないことが認識されるようになった。「平和のうちに生きる権利」をもとに、人間個人の安全を、軍事力によってではなく、「生命の権利」「恐怖と欠乏からの自由」など人道の観点から予防的に捉えているのが特徴である。病気や飢餓・貧困、失業、犯罪、政治的弾圧、環境災害、環境汚染、人権侵害などは、途上国の人びとのみならず私たちの誰もが巻き込まれる可能性があるのだ。(上條直美)

