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第4回ESD国際ネットワークカフェ(N’Café)報告

〜中国のESD〜民間ネットワーク(ESD-China)からの動向〜
第4回ESD-J国際ネットワークカフェ(N'Cafe)を2007年11月10日に開催しました。ESD-Cの設立に協力者としてかかわってきた、ESD-J国際プロジェクトチームの小寺正明さんに、設立後のESD-Cの活動、中国のNGOを中心としたESDの動きに関する情報を提供していただきました。

日時:2007年11月10日(土)10:30〜12:30
場所:環境パートナーシップオフィス EPO会議室
情報提供者:小寺正明さん/環境・国際研究会代表、日中環境教育協力会代表、中国自然の友(地球環境基金)代理人、ESD-J団体会員、国際PTメンバー
参加者:15名

<中国の背景>
国土が広大であること、多民族(56民族)多言語(53口語)であること、河川は長く高低差が少ないこと(日本に比べてダムが有効でない、途中で水が蒸発して濃縮される)、公害がひどいなど。

<中国における環境NGO>
約200団体(政府に登録している団体)があり、約7割が環境教育を使命や活動領域に入れている。環境教育とESDを合わせると9割以上になる。主な活動分野は、自然保護、公害問題、政府の環境保護政策に意見、国際機関の開発の評価など。

<中国の環境NGOが抱えている問題点>
・国が広大なため集まるのが困難
・NGOの登録やホームページの公開は国から制限されている
・NGOとして登録するのは難しい→既存の団体の下部組織として登録したり、株式会社として登録する団体も多い
・ホームページの公開は国の許可が必要

<ESD-Cの紹介>
ESD-Cは2006年7月、70団体・個人が参加して、中国のESDを推進するNGOのネットワークとして立ち上がった。そのきっかけは2005年9月にESD-Jが東京で開催したESD国際会議。この会議に参加した中国の環境NGO自然之友が主体となり、ESD−Cが設立された。

<ESD-Cの概略>
ホームページ:http://www.esd-c.org/
設立趣旨
ESD-Cは「国連持続可能な開発のための教育の10年」中国民間協力ネットワークの略称。国内の様々な分野の民間団体、教育機関、個人が共同で発起設立したもの。ESD-Cは持続可能な開発のための教育の協力ネットワークの設立を通して、「国連持続可能な開発のための教育の10年」の国際計画の実施を推進する。また、良い協力の構造を創立し、持続可能な発展社会の創立の共同目標を実現することを助ける。

活動の重点テーマは、下記のとおり。
中国の民間組織に協力のプラットフォームを建設する
ESD-Cを通じて各地の民間組織間の実務的な交流と協力を促進し、資源の共有、相互補充の効果を達成する
各地の民間組織共同で持続可能な開発のための教育の関係活動を企画・展開する

<これまでに開催されたワークショップ>
これまでに設立集会を含め3度のワークショップが開催された。今年のワークショップでは即興演劇を用いたワークも行われた。
・2006年7月:設立集会
・2006年11月:ESDの日中交流(経験共有)とESD-C発展シンポジウム
・2007年9月:ESDの事例紹介とESD行動計画作成(研修)

<N'Cafe参加者との議論>
下記の内容の議論が、交わされました。
中国においてはゴミ処理の設備が整っておらず、多くは野積みされており良くて埋め立てるという状態。産業廃棄物は処理施設が大幅に不足している。
政府の規制の網の目を通ってブログなどで情報を発信している人も存在する。
中国には多くの少数民族があり、多くの言語があります。その中で環境問題を啓発することが困難。
中国においても日本においても基礎教育の中に環境教育なりESDを入れ込んでいくことが重要である。

<参加者からの感想>
環境問題にESD-Cがどのように環境問題に取り組んでいるのかがよくわかった。政府とよい関係を築き、有効な活動を行っていけるようがんばっていただきたい。
日本と中国の環境教育やESDの進歩を比較できてよかった。
中国においても規制下でありながらも民間NGOの方ががんばってきているんだなという印象を受けました。
中国の環境NGOやESD-Cの動向がわかりました。現場からの貴重なご報告をありがとうございました。

<N'Cafeマスターの感想>
環境よりも経済成長優先といったイメージの中国で環境NGOが多数存在することに驚きましたし、ESD-C開催のワークショップの様子が写真で紹介されていて、現地の雰囲気が伝わってきました。今回はなかなか聞くことができないだろう中国のNGOの話を聞く貴重な機会となりました。