ボランティアグループ第4回学習会報告
エコプロダクツ展から考える、持続可能な社会と「企業の取り組み」
1月15日(火)10:00〜12:00 環境パートナーシップオフィス会議室にて、第4回学習会を開催しました。企業のCSR担当者など3名、ESDに関心のある学生2名、NGOでCSRに取り組む担当者1名、ESD-J事務局3名が参加し、エコプロダクツ展やエコ商品についての意見交換や、持続可能な社会づくりにおける企業活動についての話し合いをしました。
1.エコプロダクツ展についての感想・意見交換
よかったと感じたこと、物足りないと感じたこと、疑問に思ったことを学生と社会人の2−3人のグループで話し合いました。下記の意見のほか、子どもを対象に絞った展示があったのが特徴的という意見がありました。
<よかったと感じたこと>
・参加型の展示
・NGOブースが過去よりも増えた
・参加企業が多い
・企業の取り組みにも結構いいものがあった
・企業の社員やその家族も巻き込んだ取り組みが見れた
・多年代が来場していた
・CSRレポートと財務諸表を一体化している企業
・CO2排出量が認識できるブースがあった
・カフェなど食を通したブースがわかりやすかった
・学習塾のSDに向けた意識の変化を知れた
・体験学習の展示
<物足りないと感じたこと>
・エコプロとしての統一感がない
・参加企業が多すぎる
・発表の時間が短すぎる
・NGOのブースが少ない、目立たない
・NGOと企業の交流がほとんどない
・小規模企業の取り組みが見えにくい
・参加型学習が必要
・食品関係企業の展示が少ない
・子どもたちを引率する先生の意識や前後の学習
・企業のよい取り組みが見えてこない
<疑問に思ったこと>
・アンケート・ゲーム形式で景品をもらうシステム(=消費を煽っているのでは?学習啓発の場になっていない)
・配布物の多さ
・お祭り的
・内容ではなく、お金をかけて派手にやっているところで、印象度が変わる
・一過性
・CSRや環境部門担当以外の社員の意識は?
・専門的な知識がないとわかりにくい
・大企業の宣伝ばかりが目立つ
・小規模の企業の展示は、専門的過ぎてわかりにくい
2.持続可能な社会づくりにおける企業活動について
2.1 企業のジレンマとは?
参加者が出し合った、「物足りないと感じたこと」「疑問に思ったこと」から、「なぜ、エコプロが学びの場になっていないのか」「なぜ、企業の取り組みのさまざまな面がみえないのか」という点を深める議論をしました。企業のCSRや環境への取り組みにおける、企業のジレンマについて、下記のような意見が出されました。
・参加者にわかりやすく伝える技法が不足している
・トップの理解がない
・周りの理解がない
・いい活動なのに、企業内で広報価値を問われ、出展できない
・誰がCSRを進めているのかで、取り組み方に差がある
トップダウン型⇒企業戦略としてCSR、環境を考えている
広報宣伝担当主導型⇒広報戦略として進めている
・市民や株主側の企業を見る目が育っていない
・景品などで来場者数を増やすことを成果としている
・企業内でCSRそのものがどういう効果があるのか問われる
・CSRレポートで、何をどこまで開示するのか?⇒レポートに出せない情報もある
2.2.企業のジレンマ克服に向けて
企業のジレンマ克服に向け、市民・企業・社会全体で何がなされるとよいか、について下記の意見を出し合いました。
<市民の取り組み>
・市民が宣伝・広告に振り回されずに、企業のさまざまな面を見る目を育てる
・企業にどれだけNGOとコミュニケーションをしているかアンケートをとる
<企業の取り組み>
・負への措置を示す
・企業の抱える正と負の側面を網羅した対話の場を多く持つ
<企業と市民の取り組み>
・企業と市民の対話の場を育てる(企業と市民の対話の場に、エコプロがなるように)
企業、消費者の意識変化から社会の変化へ(=ESD)
・企業・市民双方向のコミュニケーション力のアップ
・負の情報の開示
・対話を促す姿勢
<望ましい社会の仕組み>
・CSRレポートを決算報告書並に重きを置く
・SRIへの投資を増やす
3.望まれるエコプロの場とは
エコプロのあるべき姿について、以下の意見が出されました。
・シンポジウム、各ブースでの対話を増やす
・知的好奇心をくすぐる、わかりやすい見せ方
・参加型の展示
・多年代への情報提供
・コラボを増やす
・普通の人たちがしっかり考えられる流れ、ストーリー性のある見せ方(入場客にガイダンスがあるなど
・テーマごとのブース群を作る
・出展者への表彰制度や、来場者が各ブースを評価できる評価制度があるとよい
・CSRレポートの学習会などを事前の学習会、プレイベントとして開催し、予備知識を持って来場できるようにしてほしい
4.学習会を振り返って
学習会を振り返り、企業の取り組みをより持続可能にするために、以下のような感想が出されました。
・市民と企業の多様な対話の場が多く必要
・担当者だけでなく、経営者・企業全体の意識改革が必要
・市民側も、企業を見る目を育てなければならない
今回の学習会に対しては、以下のような意見をいただきました。
・多様な意見が聞けて有意義だった
・このような学習会をエコプロに見学しに行った学校などでもできればよいと思う
・企業と市民の対話の場になっていて、この学習会の場そのものがESDの場になっていた
報告:ESD-J事務局

