奈良ESDミーティング
開催日: 2004年2月11日(水)14:00〜17:00
場所: 奈良県解放センター(奈良市大安寺1-23-1)
■内容紹介
人権NPO「ほっとねっと」は、21世紀を「人権の世紀」にするために一人ひとりができるところから、できることを始めよう!という趣旨で2002年3月に設立したNPOである。「人権教育のための国連10年」の推進をはじめとして、人権、平和、子どもの「居場所」、まちづくり等の課題に取り組んでおり、人権問題への関心は高いが、ESDが掲げる環境、開発等への接点が弱い。
DESDに関しても、新田さんのプレゼンで初めて、ESDの言葉そのものや、ヨハネスブルクサミットからの経緯、基本等を知った状態だった。
新田さんの「課題をみつけ共有することがESD推進のキーポイント(意訳)」や、森さんの「ESDはコミュニティ(市民自治)の再生」等の提起を受け、ミーティングが始まった。
仲川さんからは、1996年秋に奈良で開発教育セミナーを開催したことをきっかけに、地球市民フォーラムなら、ならNPOプラザ、NPO法人 奈良NPOセンターを設立し、県内の多様な組織・個人を結集してきた経過が報告された。また、国際理解教育を中心とした取組の中で、子どもの自己表現、コミュニケーションの弱さが顕著になり、「子どもの参画」の推進者ロジャー・ハートさんの奈良での講演会を成功させ、地域で子どもたちの自主的な学びを応援する「もうひとつの学舎」プロジェクトを多様な協力で進めている報告がされた。まさにESDそのものといった内容だが、協働面での課題があり、DESDと結びつくことの大切さが提起された。
3者の話を受けての感想や思いを出し合う形でミーティングをすすめた。
部落解放運動に関わっているメンバーからは、地域コミュニティの課題解決の手法が「行政依存型」になってしまっていることや、国際的な人権教育の手法に学びきれていないこと、他の人権課題に取り組んでいる人々との連携が弱いこと等への反省と、それらを解決していくために、ESDをどう活かすか考える必要があるという意見が出された。また、人権問題だけでなく、他の多様な課題への関心が広がってきている(プレイパーク、在住地の交通アクセス等)ことも出された
他にも、「行政」も市民の一員であるという自覚をすべき、子どもも市民として扱うことが重要、教育現場での子どもの参画の取組をどうするか、住民に課題を共有するという意識が育ちにくい(=大阪に通勤する人々が多いという地域性)、といった問題意識が出された。
ESD-J広島の近田さんからは、自身のESDへの接点経過や広島ミーティングの経験に基づき「まず色々な人たちが出会いゆるやかにつながっていくこと」がESD推進のために大事だという原則的・確信的な助言もあり共感できた。
様々な課題を・誰がどうつなぐか・というテーマでのまとめの段階になり、仲川さんの提案で、「奈良に必要なもの」を1つだけポストイットに書出し共有するワークを行った。その中で「子どもの居場所」が共通のキーワードとして浮び上がった。更に、仲川さんから「子どもミュージアム」(注:参照)の研修を企画している話が出され、一気に「奈良どこでも(子ども)ミュージアム」の開設が、奈良ESD推進のための結集軸になるのではないか…という展望が共有できた(…と思う)。
注:子どもミュージアム:ハンズ・オンの展示(単に見るだけの展示ではなく、自由に触れ、遊ぶことができる展示)を基本
とした子どものためのミュージアム(参考:京都子どもミュージアムをつくる会HP)
■今後に向けて
今回は、担当である私の力量不足で、多様な結集ができなかったことを強く反省している。第2回を必ず実現したい(遅くとも6月までに)。その時は、ESD-J広島の近田さんと情報交換等をしながら、また、多様な結集を実現している、NPO法人 奈良NPOセンターの仲川さんの協力も得ながら、子どもの居場所づくり≒奈良どこでも子どもミュージアム(仮称)を結集軸として、ESD推進のためのネットワークをめざしたいと決意している。
報告:NPO法人 ほっとねっと 奥 正文
主催: NPO法人 ほっとねっと、ESD-J
連絡先: NPO法人 ほっとねっと
住所: 奈良市大安寺1-23-1 奈良県解放センター2F TEL:0742-64-0015
HP: http://www.bllnara.jp/hotnet/top.html e-mail: hotnet@bllnara.JP
担当者) 奥 e-mail: sukihu@smile.ocn.ne.jp
参加者: 参加者数11名
(NPO法人 奈良NPOセンター(問題提起)、ほっとねっと関係、広島ESD-J、ESD-J)

